借りたお金でFXをやる、という選択 〜真似はおすすめしません、という前置きから〜
最初に、正直に書いておきます
このシリーズを読んでくれている方の中には、「借入資金と自己資金を組み合わせた運用」という第1回の一文が気になっていた人もいるかもしれません。
今回はその話を書きます。ただ、最初にはっきり書いておきたいことがあります。
これは、おすすめできる手法ではありません。
借りたお金で投資をするというのは、自己資金だけでやるのとはリスクの性質がまったく変わります。この記事は「こういうやり方がある」という紹介ではなく、「自分はこう考えて、こう管理している」という記録として読んでもらえたらと思っています。
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借入で投資をすると、何が変わるのか
自己資金だけで投資をしている場合、最悪のケースでも「投じたお金がなくなる」で済みます。もちろんそれも十分に痛いのですが、そこで話は終わります。
でも借入資金を使っている場合、資産が減っても返済義務は消えません。相場が悪化して含み損が膨らんでいる最中にも、毎月の返済日は容赦なくやってきます。
つまり、「損失に耐える」だけでなく、「損失に耐えながら、同時に返済を続ける」必要があるということです。この二重負担が、借入投資の本当の怖さだと思っています。
さらに借入には金利がかかります。私の場合は年利5%台のローンを使っていますが、これは「毎年5%以上のリターンを出して、ようやくプラスマイナスゼロ」という意味でもあります。スワップ収益がその水準を上回っていなければ、借りている意味がありません。
それでも使っている理由と、決めているルール
では、なぜそれでも借入を使っているのか。理由はシンプルで、スワップ収益が借入金利を明確に上回る見込みが立っているからです。ただしこれは「今の相場環境なら」という条件付きの話で、永続的に成立する保証はありません。
その上で、自分の中でいくつかルールを決めています。
- 借入額は、給与収入から無理なく返済できる範囲に収める(相場の結果に返済を依存させない)
- 返済原資をFXの利益に頼らない。あくまで別枠として確保しておく
- 借入分を含めた資産全体で、口座の余力(維持率)を常に高い水準に保つ
- 借入残高と返済計画を、資産推移とは別に管理しておく
特に大事にしているのが2番目です。「FXで儲かったお金で返済する」という発想にした瞬間、相場が悪化したときに逃げ場がなくなります。返済は給与から。FXの利益は資産形成に回す。この分離を崩さないようにしています。
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「レバレッジをかける」ではなく「リスク総量を決める」
第1回でも書きましたが、私は借入を「利益を増やすためのブースト」とは考えていません。
借入を使うということは、自分が引き受けるリスクの総量を意図的に増やすということです。だから重要なのは「どれだけ増やせるか」ではなく、「どこまでなら耐えられるか」を先に決めることだと思っています。
具体的には、「最悪これくらい相場が動いたとき、口座はどうなるか」「そのとき返済は続けられるか」を先に計算してから、借入額とポジション量を決めています。順番が逆になると、たぶん破綻します。
これから始める人へ
もしこの記事を読んで「自分も借りてやってみようかな」と思った方がいたら、少し立ち止まってほしいです。
まずは自己資金だけで、少額から始めてみてください。相場が下がったときに自分がどんな精神状態になるのか、含み損を抱えたまま眠れるのか。それを一度体験してからでも、遅くはありません。
借入を使うかどうかは、リターンの計算だけでなく、自分の生活と精神の余裕をどこまで削れるかという話でもあります。私も、この判断が正解だったかどうかは、まだ分かりません。
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次回:未定

